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研究会長挨拶

 近年の医療技術の発達と共に、リハビリテーション医療の分野における物理療法の適応範囲は、疾患、病期ともに拡大してきています。世界理学療法連盟のサブグループであるISEAPTにおいて、物理療法は“評価、治療、機能障害や活動制限、参加制約の予防を目的とした電気生理的および生体物理的エネルギーの使用である”としており、物理療法の定義も時代と共に変遷しており、世界の各種疾患別の診療ガイドラインにも物理療法を併用したリハビリテーションの推奨項目が数多く発表されるようになってきています。しかしながら、本邦の理学療法士による物理療法の臨床研究報告は少なく、世界的な動向に合わせた新たなエビデンスの構築および学術的発展が急務であるといえます。

 本研究会では、様々な障害や病期に対応するための理学療法における物理療法の治療戦略や最新の知見、現状の研究的課題についての講演を行うともに、演題を通じて本邦における物理療法の研究課題を明確にし、今後の研究の推進について検討していきたいと考えます。

なお、新型コロナウイルスCOVID-19感染拡大の影響を鑑み、Web形式での開催とします。日本理学療法士協会の支援の下、低価格での参加が可能となっております。多数のご参加をお待ちしております。

物理療法部門 第1回物理療法部門研究会

研究会長 生野 公貴

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